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タテガキ住宅宣言

  • 2019.10.29
  • 建築

 

   

 

 

個人的なことから始まるけど、別府市鉄輪の古民家ギャラリーで絵の個展を開かせてもらった。明治時代に建てられた洋館で、時間の重みと様式(=デザイン)の美しさがとてもよく調和して何とも言えない雰囲気を醸し出している。会期中は庭のモクセイの匂いがギャラリーに入ってきてすごく気持ちが良かった。

たとえるなら、村上春樹さんの小説「海辺のカフカ」にでてくる甲村記念図書館に似ている。

小説中の記念図書館は当時の文人、歌人をもてなし私財を投じて芸術家を支えるという「ディレッタント的素封家」の洋館という設定。もしかしたら鉄輪の古民家ギャラリーもそうだったのかもしれない。その証拠にギャラリーと併設して小ホールがあり、いまでもクラシック(主に室内楽)の演奏会が開かれている。なんというか僕らが考える「非日常」というものをぎゅっと凝縮して秋の香りを吹き込んだような、そんな素敵な空間だった。

もともと文学的なアプローチをして制作した絵画だったから、この明治時代の木造住宅に似合ってたと思う。彫刻家の舟越桂さんが東京都庭園美術館でみせた現代芸術とアールヌーボーの邂逅のように、「時間が歴史となる想像力」を掻き立てることができればと思った。

 

 

 

 

さて、僕たちの生活が日常から非日常へかわる瞬間があるとすれば、それはどんな時なんだろう。
暑かった昼間から急に涼しさを感じ始めるとき。夕暮れが早く訪れたと感じたとき。

降りはじめた雨が匂うとき・・・。

こう書くと、非日常を作り上げるのに特別な仕掛けは必要ないように思われる。

「ソト」の気配をとり入れるための「マド」を用意して庭の手入れをしていれば、僕たちが勝手に非日常を想起することができるのではないか。小難しく書くと、詩的言語による情景の発現を、建築と造園で表現すること。これが簡素で素敵な家を建てる第一の秘訣なのだと思う。

まあまあ理屈は後回しにして、自然を身近に感じる家づくりをしましょうよ。木造住宅には木造住宅にしか表現できないジャポニズムというのがあるのです。

僕はこれを「縦書き」の建築と呼ぶ。

佐藤 隆幸 

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