畳
- 2015.02.26
- 建築
先日、いつも畳の製作をお願いしている興田たたみ工業所さんへ
お邪魔して工場内部や畳製作の過程を見学させていただきました。
残念ながら、府内町家で使用している七島藺の縁なし畳の製作は入っておらず
見ることはできませんでしたが、初めて畳の製作現場を見ることが出来ました。
2人のみで作業を行う興田さん親子。
今は息子さんが3代目として頑張っています。
3代目の技能は素晴らしく、技能グランプリにて全国第二位を獲得したことがある程です。
2人にしては広すぎる工場内には、畳製作の為の機械が所狭しと並んでいます。
効率よく作れるようにラインが組まれていて無駄がありません。
それでも一日20枚ほどの製作だといいいます。
見ていると、やはり機械のみで作っているわけではありません。
畳表の張り具合や通り、切落とし、畳縁の貼り付けなど
職人の手と勘が必要な部分が必ずあります。
どの職種も一緒ですが
それを省けばほんとにただの工業製品になってしまいます。
府内町家に使用する七島藺も、
畳表のゴザとして出来上がるまでにとても手間ひまが掛かります。
その七島藺をまた職人が手間ひまを掛けて畳として仕上げる。
今回の見学で実際に職人の手によって完成する畳を見て
畳に対する価値観や見方が変わったような気がします。
畳に限らずそのプロセスを知ることはとても大事なことですね。
興田さんには益々頑張って、その技術を次世代へ繋いでいただければと思います。
大分の木造住宅
府内町家もご覧ください。
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