復興と耐震について思うこと
- 2023.06.01
- 建築
随分経ってしまいましたが、春に阿蘇へ出かけました。
前回立ち寄ったのは5年程前。
当時の阿蘇の思い出といえば熊本地震。
2016 年 4 月
熊本地方では、14 日夜にマグニチュード 6.5 の地震が発生、16 日未明には更に規模の大きなマグニチュード 7.3 の地震が発生。
内陸の地震においてマグニチュード 6.5 以上の地震の後、同じ地域でより大きな地震が発生した事例は気象庁の観測史上初めてだったそうです。
もう熊本地震から 7年の月日が経ったのですね。
当時はまだ阿蘇神社の拝殿が倒壊したままの状態を目の当たりにして、
地震のもたらす影響の大きさと、これからどうなるのだろうかと只々呆然とした記憶が残っています。
現代的な工法とは異なる阿蘇神社の構造は、耐震においては弱い部分が有ったのかもしれません。
その阿蘇神社拝殿も2021年の夏には見事に再建されていました。
残る主な復旧工事は2023年12月完工予定の楼門のみだそうです。
桜の見ごろな季節でもあり境内を散策しましたが、建築に携わる者として感慨深く思った次第です。
近頃はまた地震も活発なようですので家の耐震性能にこだわるお施主様も多くなりました。
耐震等級3を取得している事、全棟構造計算を行っていることなどが住まい手にとって数値として目に見える形で安心していただけるポイントではありますが、
まだまだ住宅業界全体としては不明瞭なところが多いようです。
耐震と制震の役割の違いなど、これから皆様に少しずつお伝えしていければと思います。
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