佇む住まい
- 2017.12.31
- 建築
家の寿命というと「強さ」とか「腐らなさ」とかで判断してしまいがちですが、
じつはそんなことよりももっと単純な理由で建物は廃れていきます。
それは残る建築かどうか。もうちょっというと、暮らしに真に向き合った住宅かどうか。
手狭になったから、不便だからという理由で、少し前の建築を私たちは取り壊して新しく建て替えます。
スクラップ・アンド・ビルド。
しかし便利さと引き換えに失われてしまったものがあるのではないかと考えます。
住宅はなにかを生産する設備ではありません。いいかえれば、損得で勘定する「モノ」ではない。
立ち止まって、休んで、静かに佇むことのできる空間のことを住宅と呼びたいなと、ここでふと思いました。
本日が今年最後の更新です。
来年も皆様にとって良い年になるようお祈り申し上げます。
大分の木造住宅
府内町家もご覧ください。
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