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意匠とデザイン

  • 2015.07.04
  • 建築

写真1_R

最近、佐伯の古い町並みを拝見する機会がありました。

おそらく昭和の初期頃の、本当の意味での「町家」の町並み。京町家ですね。

写真2_R

意匠に練り手に技をかけ、今の大量生産品にはない「奥ゆかしさ」を出しています。

当時の人たちが面白いと感じていたこと、それは「陰影礼賛」ではないでしょうか。

谷崎潤一郎の有名な随筆ですが、陰を楽しみ影をしつらえる技に長けていたように思われます。

光があればかならず影が出現します。

その影を蔑めたり悪しきものとして退けるのではなくて、

むしろ積極的に日常の生活に彩りを与えるものとして、楽しんでいるようにさえ思えます。

写真3_R

こちらは現在制作中のプランニングです。なんとか光と影をコントロールしようと奮闘中なのですが・・・。

谷崎潤一郎氏が喜ぶような意匠ではないと思いますが、

大切なのは意匠の表面だけなぞった「◯◯風」などではなく、デザインの芯の部分を表現すること。

和風ではなく和そのものを表現することだと思います。

そうすれば、借り物ではないほんとうの住まいが出来上がるのではないでしょうか。

じつは府内町家のもともとの意味は現代町家です。

昔の意匠を現代のデザインに「編集」し直したのが府内町家の理想のカタチなんだと思います。

 

大分の木造住宅

府内町家もご覧ください。

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