本当に良い家とはcolumn
なぜ自然素材の家が良いの〜なぜ多くの家が自然の素材で造られていないのだろう?〜
自然素材の家とは使われている建材が自然の物(自然素材)である、というようなみんなの共通了解があると思います。
でも今はなぜか自然素材で造られている家は少なく、多くの家が石油化学物質である新建材で造られています。
なぜ新建材で造られるようになったのでしょうか。
戦後、日本では住宅不足で、より多くの家を
建てることが必要でした。
安く、大量に生産するには素材一つ一つに
個性のある「自然素材」で家を建てる事は
非効率的でした。「自然物」であるが故に
強度計算などが複雑になったり、工場で
大量に同じ物をつくるということが
できなかったのです。
そうした背景の中、自然素材に変わるものとして
「新建材」という素材が使われるようになりました。
「新建材」とはのりで貼り合わされた集成材や
石油化学製品であるビニールクロスなど、
主に化学物質で造られている素材です。
貼り合わせるために使われているのりから
化学物質が揮発し、シックハウス症候群として
そこに住まう人の健康を害します。
これらの素材は安価な上に安定していて、
加工がしやすく、安定供給できます。
つまり「新建材」は家を多く建てる必要のあった
住宅メーカー側の理由だけで使用されるようになったのです。
家を大量生産する必要がなくなり、シックハウス症候群が知られるようになった現在でもいまだ多くの家が「新建材」で造られています。
現在はシックハウス症候群が注目を集めた為、24時間換気という換気システムを全ての家に設置することが法的に義務づけられました。
日本ハウジングではガスが揮発されることを前提とし、それを補う為に換気を行うのではなくそもそも有毒なガスがでない素材で
家づくりをすることにこだわっています。
機械による換気システムに頼るのではく、体にやさしい素材選びの方が重要だと考えているからです。
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「自然素材」vs 「新建材」の家