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家を建てる時のマメ知識column
その1なぜ自然素材の家が良いの?〜新建材って何?〜

最近よく「自然素材の家」と言われていますが、「自然素材の家」ってどんな家だと思いますか?
もちろん家が造られるのに使われている建材が自然の物(自然素材)である、というようなみんなの共通了解があると思います。
そもそも日本の家は昔はすべて私たちの身の回りにある「自然素材」で造られてきたはずです。
ではなぜ「自然素材」以外の素材で家が造られるようになったのでしょうか?
このコラムでは、なぜ「自然素材」ではなく、他の素材で造られた家が多く建てられるようになったのか説明していきたいと思います。
その答えは日本では戦後の復興に多くの家を建てる必要があったからです。

戦後、日本では住宅不足で、より多くの家を建てることが必要でした。
安く、大量に生産するには素材一つ一つに個性のある「自然素材」で家を建てる事は非効率でした。
家を大量に建てるには自然素材のその「個性」が邪魔だったのです。
自然素材が「個性的」であるが故に建物の強度計算などが複雑になったり、工場で大量に同じ物をつくるということができなかったのです。
そうした背景の中、自然素材に変わるものとして「新建材」は生まれました。
「新建材」とはのりで貼り合わされた集成材や石油化学製品であるビニールクロスなど、主に化学物質を使って造られている素材です。
これらの素材は安価な上に安定していて、加工がしやすく、安定供給できます。
つまり「新建材」は家を多く建てる必要のあった住宅メーカー側の理由だけで使用されるようになったのです。

「新建材」は現在でも主要な住宅の建材として使われています。
「新建材」によるシックハウス症候群が知られるようになった今でも、いまだ多くの会社が「新建材」を使い続けています。
今の日本は家が足りないどころか余っている状況です。
大量生産が必要な時代は終わったのではないでしょうか。
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