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お客様:バリトン歌手 渡辺弘樹さん

プロフィール

大分市生まれ。国立音楽大学音楽科声楽専攻を首席で卒業、イタリアへ渡る。同年、フィレンツェ国立歌劇場の声楽国際オーディションに最年少で第1位合格(劇場では唯一の東洋人)。2006年、日本人として初めてフィレンツェ歌劇場と終身契約を結ぶ。オペラ「運命の力」でズービン・メータと共演。その深く、厚く、柔らかいベルカント唱法は「まれに見る声とテクニック」と定評がある。これまでにシュターン、バッソ、マジェーラ、アバド、ムーティ、メータほかの指揮者たちと共演。現在、フィレンツェ歌劇場専属歌手。フィレンツェ市在住。

3. イタリア人のゆったり時間

馬場
フィレンツェには何年住まれているんですか。
渡辺
19年になります。
馬場
長いですね。
日本とどっちが住みやすいですか。
渡辺
どっちもいいところ、悪いところがあるんですが、イタリアに慣れたこともあって、
普段の生活の中の常識のようなものが、向こうにいる方がよくも悪くもラクですね。
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馬場
何が一番違うんでしょうか。
渡辺
人間がゆったりしているというか、時間に追われていないところですね。
日本に帰ると、飛行機を降りてすぐ思うのが、時間が追ってくるなぁということ。

イタリアでは、普段の仕事の中でも、休みは必ず休める。
企業に勤めている人も、15分の休憩時間はバッチリ休む。
夕方も6時ぴったりに終わって出て行く。上司もそうしてくれと言います。残業手当は200%だし(笑)。
馬場
僕は一度だけローマとミラノに行ったことがあるんですが、夕方になるとみんないっせいにビルから出てきて、酒場がいっぱいになる。
イタリア人はしあわせだなぁと思ったことを覚えています。
渡辺
何でもゆったりのイタリア人ですが、仕事の時間はきっちり守ります。
できてもできなくても給料は同じだし(笑)。
生き残っている会社は、時間内で効率よくきちんとやっているところだとは思いますけどね。
馬場
きっちり1ヵ月のバカンスを取るという、ヨーロッパでできていることが日本でできないはずはないですよね。
せめてうちの会社だけでもと思うけど、なかなか・・。
きちんと時間を決めれば、時間内に仕事ができるんでしょうかね。
渡辺
いや、イタリア人もできてないんじゃないですか。
できてなくても時間がきたらやめる(笑)。
馬場
そうなんだ(笑)。
渡辺
最近、僕、家を買ったんです。
今リフォームしているところですが、
イタリアでは最初言われた時間の倍ほどかかるんです。
馬場
倍かかっても文句を言わない?
渡辺
文句言ってるけど、そんなもんだと思ってる(笑)。
友人は、リフォームが半年で終わると言われてアパートに仮住まいしていたら、なんと2年もかかった。
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馬場
それでも良好な関係が続けられる、大らかな人間性なんですね。
渡辺
そうですね。まぁしょうがないか、みたいな(笑)。
馬場
新居はいつごろ完成予定ですか。
渡辺
10月ぐらいには移る予定です。
社長から畳を送ってもらって、1部屋だけ畳にしたいと思ってるんですよ。
馬場
七島藺をぜひ使ってほしいけど、送料が高いんですよね。
渡辺
4畳半分あればいいです。送るより持って行った方が安いかも。
馬場
そういうことにしておいて、僕が持って行こうかなぁ(笑)。
渡辺
お待ちしてます(笑)。
馬場
七島藺が他の畳と違うのは、圧倒的に強いこと。30年使っても切れないので、表替えが要らないんです。
渡辺
イタリアでは、そういういいものを長く、という考えの人は増えていますね。
特にこのところずっと日本ブームですしね。
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